ニュースなどで、ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、消費者金融中堅のアエル(旧日立信販、東京都中央区)が3月24日、東京地裁に民事再生法の適用を申請したと発表しました。
負債総額は231億円。
過払い金利の返還請求が増え、金融機関の融資姿勢が厳しくなったことで資金繰りに行きづまった。
http://mainichi.jp/select/today/news/20080325k0000m020156000c.html
と報道がなされているようですが、一部は真実であろうと思いますが隠されている部分も多いと思われます。
過去に発生した過払い金の返還については平成15年の1回目の会社更生によってほとんどなされず、会社更生手続き完了後も過払い金返還を会社を言い訳にしてほとんど支払われていないのが現状です。
昨年のクレディアに引き続きアエルも民事再生の実質2回目の申請となり、過払い金請求権の債権者(多重債務に苦しむ被害者)の救済が困難となる状況が続きます。
今後、増加するであろう消費者金融の民事再生の申請が「財産隠し」の手段とならないように願うばかりです。